税務調査の「任意調査」について
税務調査の「任意調査」について
税金対策を行っていると、税務調査が心配になる方も多いようです。税金対策のためにも、税務調査はどのような方法で実施されるか把握しておきましょう。
税務調査には「強制調査」と「任意調査」があり、任意調査には「準備調査」と「実地調査」があります。そして、実地調査には、「一般調査」、「現況調査」、「反面調査」、「特別調査」、「特殊調査」があります。
「一般調査」とは、通常実施される調査で、調査の対象となる会社が提出した申告書や決算書などに誤りがないかを確認します。もちろん、通常の調査なので、事前に会社や顧問税理士に連絡が入り、日程の変更などもできます。
「現況調査」とは、いわゆる“抜き打ち調査”のことで、事前連絡なしに突然行われます。内部告発などによって、不正の情報を事前に掴んでいるケースや、証拠隠滅の恐れのあるケース、前回不正が発覚しており、今回連絡しないほうが良いケースなどに行われます。「強制調査」ではないですが、日程の変更などは難しいようです。
「反面調査」とは、調査をしても明白な説明を得ることができなかった場合、金融機関や取引先などに対して行われます。
「特別調査」は、準備調査を実施した結果、一般調査だけでは結果が十分に得られなかった場合に実施されます。強制調査ではありませんが、脱税の疑いがある場合に行われ、調査の日数には制限がなく、細部に渡って調査されます。
「特殊調査」は、単独調査では十分な結果が得られない可能性のある、グループ系列の企業などに対して実施されます。
税務調査の方法を知って、正しい税務対策を行いましょう。